株式投資にいる

日々の売買記録と振り返り、そのとき思ったことをだらだらと。

ROE(株主資本利益率)

ROE=純利益/株主資本



 一般的に良い企業は、収益性が高いとされる。その収益性を表す代表的なファクターがROEである。

 ROEは成長率を表すファクターだが、実際のリターンと結びつかないことが多い。それは、ROEの高い企業が「良い企業」であるゆえに、既に株価に織り込まれていると想定されるからである。また、ROEは負債比率が高くても上昇する指数であるため、ディストレス・リスクが高いことも影響している。

 さらに、PER=PER×ROEという関係が成り立つ以上、低PER銘柄のリターンの良さを踏まえると、実際は低ROE銘柄の方が株価のリターンが高い可能性がある。

 大事なのは、ROEの水準よりもその変化率に着目することである。ROEの分母である株主資本は短期的に大きく変動することはないため、ROEが改善しているということは、分子の純利益が増加していることを意味している。